宅建試験の相続の問題では、
相続人がいくらもらえるか?
といった計算問題が出ます。
計算が得意な人にとっては、
それほど難しい問題ではありませんが、
小中高と算数・数学が苦手だった、
という人にとっては、
できれば避けたい問題かもしれません。
そこで、この回では、
「相続」の計算というよりも
「比の計算」を簡単に解く裏ワザを
ご紹介いたします。
相続の問題では、
1:1
2:1
3:1
に分ける計算が出てきますので、
3,000万円を
1:1
2:1
3:1
に分ける計算で説明します。
まず、3,000万円を
1:1
に分ける計算です。
これは、簡単にいうと半分ずつなので、
3,000万円÷2
で計算できるのですが、
「比の計算」の考え方で説明します。
1:1に分けるということは、
全体を2等分(1+1)して考えるので、
2つ分で3,000万円
●●=3,000万円
なので、1つ分は、
3,000万円÷2で、1,500万円なので
●=1,500万円
●=1,500万円
ということで、
1,500万円ずつ分けることになります。
この考え方で、3,000万円を2:1に分けます。
2:1に分けるということは、
全体を3等分(2+1)して考えるので、
3つ分で3,000万円
●●●=3,000万円
なので、1つ分は、3,000万円÷3で
●=1,000万円
ということで、
●●=2,000万円
●=1,000万円
2,000万円と1,000万円に分けられます。
同じ要領で、3,000万円を3:1に分けます。
3:1に分けるということは、
全体を4等分(3+1)して考えるので、
4つ分で3,000万円
●●●●=3,000万円
なので、1つ分は、3,000万円÷4で
●=750万円
ということで、
●●●=2,250万円
●=750万円
2,250万円と750万円に分けられます。
ここで応用問題です。
Aさん、Bさん、Cさんの3人で、
3,000万円を、3:2:1に分けると
それぞれいくらずつになるでしょうか?
【解答】
3:2:1なので、
全体を6等分(3+2+1)して考えます。
●●●●●●=3,000万円
つまり、1つ分は、3,000万円÷6なので、
●=500万円
A:B:C=3:2:1 なので、
A→ ●●●=1,500万円
B→ ●●=1,000万円
C→ ●=500万円
となります。