入居者の「潜在ニーズ」とは何なのか?を考えます。ネットなどで入居者が家を探すときに「重視した条件」と「諦めた条件」の調査結果を調べると、「築年数」や「広さ」に関しては諦めた人が多いことがわかります。つまり「新しくて広い部屋」は本当の「ニーズ」ではないのです。
エリアや通勤・通学時間など「住む場所」は諦めていません。「部屋の数」や「間取り」についてもこだわりがあり、諦めないようです。「住む場所」や「間取り」というのはライフスタイルをイメージしやすい条件です。つまり、「潜在ニーズ」として心の奥底に残るわけです。
「物件力」を挙げる間取り変更の成功例がいくつかあります。
たとえば、ファミリー層向けの物件では、3DK を 2LDK にすることで入居率が上がっています。シングル・カップル層でも、2DK より 1LDK の方が人気があります。つまり、リビングへの「ニーズ」です。
あと、若い女性を中心に「バス・トイレ別」にこだわる人が増えています。おそらく、熱気と湿気のこもったトイレ、においのあるお風呂に入ることに抵抗があるのでしょう。
ここからもライフスタイルのイメージが「潜在意識」に関係していることがわかります。
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