日本では核家族が増え、実家である親の家を相続しても居住することなく放置していることが、空き家増加の一因とされています。
相続した家を貸し出すにも初期投資が必要で、解体するにしても解体費がかかり、更地にしてしまうと固定資産税が上がる等の理由で、そのまま放置してしまっているのです。
また、近年では低金利が続き、投資家たちにとっても不動産以外に有効な投資先がない、ということもこの空き家の増加を加速させている要因の一つです。
現在、空き家の47%以上は賃貸住宅です。土地や建物は有効な担保になるので、銀行も不動産投資には積極的に融資します。
それで新しい賃貸住宅がどんどん建てられ、入居者は当然そのような新築の物件から埋まり、老朽が進む物件では空き室が増え、その空き室期間が長期化している、というわけです。
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