皆さんもご存じの通り、今の日本では賃貸アパートや賃貸マンションに限らず、一般の住宅でも空き家の問題がクローズアップされています。
総住宅数の13.5%以上が空き家になっているというデータもあり、20年後には空き家率が30~40%になると予測する人もいます。
そのような空き家の中には、不動産会社や相続人等によって管理されずに放置されたものも多く、所有者がわからなくなっている物件も少なくありません。
放置されている空き家は、老朽化やシロアリ被害による倒壊だけでなく、犯罪者の温床になる危険性もあり、防災、防犯上の問題が指摘されています。
今の若い世代の人たちには信じられないかもしれませんが、昭和30年代の高度成長の頃は、日本全体の住宅数よりも世帯数の方が多い、いわゆる「住宅不足」の状態でした。
これが東京オリンピック後の昭和40年頃から逆転し、住宅数が世帯数を上回るようになりました。ただ、近年の空き家の増加はこれだけが原因ではありません。
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