入居者を集めるには、ポータルサイトなどでの物件情報の伝え方が大事なのですが、とはいっても、近隣の物件と間取りや設備が変わらなければ、あとは築年数と家賃の違いで選ばれてしまいます。そうなると、築年数が古い物件は家賃を下げなければ入居者が集まらない、と考えてしまいます。
目先の空き室対策で家賃を下げると一般的に入居者の質が下がり、それに伴って「物件力」も下がり、ますます入居者が集まらなくなってしまいます。このような経験をされた大家さんも多いと思います。いわゆる「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。
空き室対策で大切なのは、やはり「物件力」です。家賃を下げないで近隣物件と差別化する「物件力」で入居希望者を惹きつけなければなりません。人はモノ自体にお金を払うのではなく、体験、変化、安心など、未来への期待に投資するのです。
そこで、私が賃貸住宅の経営者対象に行っているセミナーで空き室対策として提案しているのが、「災害対策」と入居者ニーズに合わせた「個性の演出」です。次回から2回に渡って、この「物件力」の上げ方について詳しく解説いたします。
←prev.【No.17】あなたの物件はどのように紹介されていますか?(入居者心理を理解する)
next→【No.19】災害に強い物件(物件力を上げる空き室対策)