建設業許可の27種類の専門工事のうちの「屋根工事」を請け負う業種を「屋根工事業」といいます。「屋根工事」とは、「瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事」とされています。
雨や風、気温の変化の影響から建物を守る屋根をつくる工事で、「ふき替え」「カバー工法」「屋根塗装」「部分補修」があります。
「ふき替え」は古い屋根材を撤去して、新しい屋根材に張り替える工事で、「カバー工法」は、古い屋根材を撤去しないで、その上から新しい屋根材でカバーする工事です。
太陽光パネルの設置工事も「屋根工事」になりますが、これは「電気工事」との区分がポイントになります。
以下に、「屋根工事」の工事例と工事区分をまとめます。
■工事例
屋根ふき工事、屋根一体型の太陽光パネル設置工事
■工事区分の考え方
① 「瓦」、「スレート」及び「金属薄板」については、屋根をふく材料の別を示したものにすぎず、また、これら以外の材料による屋根ふき工事も多いことから、これらを包括して「屋根ふき工事」とする。したがって板金屋根工事も『板金工事』ではなく『屋根工事』に該当する。
② 屋根断熱工事は、断熱処理を施した材料により屋根をふく工事であり「屋根ふき工事」の一類型である。
③ 屋根一体型の太陽光パネル設置工事は『屋根工事』に該当する。太陽光発電設備の設置工事は『電気工事』に該当し、太陽光パネルを屋根に設置する場合は、屋根等の止水処理を行う工事が含まれる。
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