建設業許可の27種類の専門工事のうちの「大工工事」を請け負う業種を「大工工事業」といいます。「大工工事」とは、「木材の加工または取り付けにより工作物を築造し、または工作物に木製設備を取り付ける工事」とされています。
木材を主材料とする工事(木工事)は基本的に大工工事になります。しかしリフォームなどの増築や改築の工事は、「建築一式工事」に分類されることが多く、床仕上げ工事やふすま工事、防音工事などは「内装仕上工事」になりますので、リフォーム工事を行う業者が建設業許可を申請する際は注意が必要です。
「大工工事」の工事例は、以下のとおりです。
■工事例
大工工事、型枠工事、造作工事
「型枠工事」とは、コンクリートを流し込む木製の型枠を作る工事ですが、コンクリートを流し込んだり、型枠を解体したりする仕事は「とび・木工・コンクリート工事」になります。
「造作工事」は、柱と梁しかない内部に内装のデザインに合わせて、空間を間仕切る壁を設置したり、窓や扉などの建具の枠を設置する工事です。天井・床板・棚・階段・建具などを取り付ける工事は「造作工事」なので「大工工事」に含まれますが、クロスを張ったり、床にフロアマットやフロアタイルを敷いたりするような、見た目を良くする工事は「内装仕上工事」となります。
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