「うちの工事は“窓ガラスの交換”が中心だけど、フィルム施工や間仕切りの設置もやってる…申請は“ガラス工事業”でいいのかな?」
そんな疑問をお持ちの事業者さまもいらっしゃるかもしれません。
ガラス工事は、建物の窓や間仕切りなどにガラスを加工・取り付けする施工であり、住宅・店舗・オフィスなど幅広い建築物に関わる業種です。
ただし、施工内容によっては、他の業種に分類されるケースもあるため、申請時には注意が必要です。
●ガラス工事とは?
ガラス工事業は、建築物の開口部や間仕切りなどに、ガラスを加工して取り付ける工事を対象としています。
窓ガラスの交換、ガラスフィルムの施工、ショーケースの設置などが含まれ、建物の美観や断熱性・防音性・防犯性などを高めるための施工が中心です。
近年では、Low-Eガラスや複層ガラスなど、省エネ性能を重視した製品の需要も高まっており、住宅・商業施設・公共施設など、幅広い現場で活用されています。
●他業種との違いに注意
ガラス工事と似たような作業でも、施工範囲によっては別の業種に該当することがあります。
ガラスをはめ込むだけでなく、サッシや枠の構造を含む施工は「建具工事業」に分類されることがあります。
また、ガラスの設置が電気設備と連動する場合(例:スマートガラス)は「電気工事業」、装飾性の高いガラスを使った内装施工は「内装仕上工事業」に該当するケースもあります
複数の業種にまたがる施工を行っている場合は、契約書や見積書の記載内容をもとに、主たる工事を明確にしておくことが大切です。
●許可取得のための要件
ガラス工事業の許可を取得するには、いくつかの条件があります。
建設業の経営経験がある方(経営業務の管理責任者)が必要です。
営業所にはガラス工事に関する知識と経験を持つ専任技術者が常勤していることが求められます。
専任技術者になるには、ガラス工事に関する実務経験が10年以上あること、または該当する国家資格を保有していることが条件です。
※具体的な資格については、【No.79】ガラス工事業の専技の資格をご参照ください
さらに、500万円以上の資金や預金など、財産的な基礎も確認されます。
これらはすべて書類で証明する必要があるため、早めの準備が安心です。
●多摩シェルパ行政書士事務所がサポートします
「うちの工事は窓ガラスがメインだけど、フィルム施工や間仕切りもやっている…業種はどう分ければ?」
「ガラス工事と建具工事って、どこが違うの?」
そんなお悩みに、私たち多摩シェルパ行政書士事務所が丁寧に寄り添います。
業種の選び方から、技術者の確認、書類の作成まで──
制度のこと、事業のこと、一緒に考えていきましょう。
初めての申請でも、安心して進められるよう、やさしくご案内します。