「うちの工事は“金属屋根の施工”が中心だけど、雨どいや外壁の張替えもやってる…申請は“板金工事業”でいいのかな?」
そんな疑問をお持ちの事業者さまもいらっしゃるかもしれません。
板金工事は、建物の屋根や外壁などに金属板を加工・取り付けする施工であり、住宅や工場など幅広い建築物に関わる業種です。
ただし、施工内容によっては、他の業種に分類されるケースもあるため、申請時には注意が必要です。
●板金工事とは?
板金工事業は、亜鉛鉄板・アルミ板・ステンレス板などの金属板を加工し、屋根や外壁、雨どいなどに取り付ける工事を対象としています。
防水性や耐久性を高めるための施工が中心で、住宅・倉庫・工場などの建築物に広く用いられます。
また、金属屋根の葺き替えや、外壁の張替え、雨仕舞いの調整なども含まれ、建物の保護と機能維持に欠かせない工事分野です。
●他業種との違いに注意
板金工事と似たような作業でも、施工範囲によっては別の業種に該当することがあります。
たとえば、屋根全体の構造を含む施工は「屋根工事業」に分類されることがありますし、
外壁の仕上げ材として金属板を使う場合でも、意匠性や断熱材との組み合わせによって「建築一式工事」に該当するケースもあります。
また、雨どいの設置が排水設備と一体化している場合は「管工事業」に関係することも。
複数の業種にまたがる施工を行っている場合は、契約書や見積書の記載内容をもとに、主たる工事を明確にしておくことが大切です。
●許可取得のための要件
板金工事業の許可を取得するには、いくつかの条件があります。
まず、建設業の経営経験がある方(経営業務の管理責任者)が必要です。
そして、営業所には板金工事に関する知識と経験を持つ専任技術者が常勤していることが求められます。
専任技術者になるには、板金工事に関する実務経験が10年以上あること、または該当する国家資格を保有していることが条件となります。
※具体的な資格については、【No.78】板金工事業の専技の資格をご参照ください。
さらに、500万円以上の資金や預金など、財産的な基礎も確認されます。
これらはすべて書類で証明する必要があるため、早めの準備が安心です。
●多摩シェルパ行政書士事務所がサポートします
「うちの工事は金属屋根がメインだけど、外壁や雨どいも施工している…業種はどう分ければ?」
「板金工事と屋根工事って、どこが違うの?」
そんなお悩みに、私たち多摩シェルパ行政書士事務所が丁寧に寄り添います。
業種の選び方から、技術者の確認、書類の作成まで──
制度のこと、事業のこと、一緒に考えていきましょう。
初めての申請でも、安心して進められるよう、やさしくご案内します。