判断を誤る経営者の特徴
会社経営のヒント【No.8】

母数の少ない事象に気を取られる経営者

「経営者はコドク」と思ったら読むコラム

 前回の記事で「母数の少ない事象に気を取られて判断を誤る」という表現をして、それを読んだ人から「どういう意味ですか?」という質問をされたので、ここで少し解説を加えます。言葉が足りなくて申し訳ありませんでした。

 

 これはある程度成功した経営者に多く見られるのですが、成功の原因を深く分析することなく「自分自身の才能」のおかげであると勘違いして、努力を怠り、すべての判断を「直感」に頼るようになる人がいます。目先のちょっとした現象から感じたことを「真理」であると思い込むのです。「私が思うのだから間違いない」という根拠のない自信です。

 

 たとえば、仕事でミスが多い一人の社員がいて、その社員の歩く速度が遅いと感じるとすぐに、「歩くのが遅い人は仕事ができない」という独自の理論を展開し、社員に押し付け、仕事中に歩く速度をチェックしたり、たまたま読んだ本に感銘を受け、全社員にその本を買って読むように命令し、朝礼で読んだ感想を発表させるなど、ちょっと目にしたもので何か感じると深く分析することなくすぐにその価値観を社員に押し付けてしまうような経営者がいます。(ちなみにこれらはすべて実例です…)そのたびに社員はその価値観に振り回されて、精神的に疲弊してしまうのです。

 

 経営者に「学歴」はいりませんが、直感に惑わされずに正しい判断をするための「学力」は必要です。会社経営でいう「学力」とは、土台となる知識と深い分析で組織のかじ取りをする「判断力」です。経営者は常に知識を吸収し、分析力を磨く努力をしなければなりません。「才能」で乗り切れるほど会社経営は甘くありません。

 

 「価値観」は人によって様々であるのが当たり前なのにそれを認めず、自分が「直感」で得た価値観を押し付ける経営者ほど厄介な存在はありません。「価値観」と「真理」「原則」は違うのです。

 

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私自身も行政書士事務所を運営し、会社経営・マーケティングを学びながら、多くの経営者様の経営サポートをさせていただいております。

 

そのような経験やその中で考えたことをご紹介することで、少しでも組織経営のヒントをご提供できれば、と思いこの記事を書いております。

 

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