ある人と何度も会ったり、あるモノを何度も見たり、接触する頻度が重なるにつれて、その人やモノに親しみや関心を持ちやすくなる、ということはよく知られています。
これを「単純接触効果」といいますが、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが発表し広まったことから「ザイオンス効果」とも呼ばれています。
この「ザイオンス効果」は、直接会ったり見たりしなくても、たとえば、メルマガやSNSなどWEB上での接触でも効果があると言われています。企業が高い費用をかけてテレビCMを出したり、歯医者さんがあちこちに大きな看板を立てているのも、この効果を狙ったものなのです。
「接触頻度を増やすほど効果がある」とはいっても、一度悪印象を持たれてしまうと逆に「しつこい」と避けられてしまう可能性があります。
この「ザイオンス効果」を狙ってか、何度も訪問したり、電話をしてくる営業マンがいますが、逆効果になっていることも多いのではないでしょうか?もしテレアポや訪問で「ザイオンス効果」を狙うのであれば、最初は「売り」を抑えて、何気なく相手にとって有意義な情報を伝えながら、やわらかく接触することが大切です。
←prev.【No.36】「やるな」と言われるとやりたくなるのが人の心理