「デジタル広告」は、閲覧する人の履歴などから関心事項を分析し、ターゲットを絞ることができるので、効率的に売りたい商品・サービスを周知できる、というメリットがあります。さらに、動画、音声、インタラクティブコンテンツなど、「紙広告」では到底かなわない機能が多くあります。
しかし、「紙広告」は、実際に手に触れられるので、指の神経から直接「脳」に印象を刻み込むことができる、と言われています。紙の厚さや質感を変えたり、型抜きをしたり、という工夫で人の感情を刺激できるのは「デジタル広告」にはない特徴だと考えます。
近年は、電子署名を使った電子契約が一般的になってきましたが、重厚感がある紙の契約書、ファイリングの方が「重要度」が増した感じになるのではないでしょうか?それと同じような感覚的な違いが「デジタル広告」と「紙広告」にもあります。
スピード、手軽さ、効率という面では「デジタル広告」が圧倒的に有利ですが、深く、重要な印象を与えられるのは「紙広告」です。「重々しい」という感情と、「重い」という感覚は同じ概念から発生した言葉なのです。
だから「紙広告」をつくるときはデザインや写真という「視覚的」な要素だけでなく、紙の厚さ、重さ、質感など「触覚的」「感覚的」な要素にもこだわって、いろいろ試してはいかがでしょうか?