創業融資による資金調達のポイントの１つ目は、当たり前ですが、できるだけ金利低い商品を探すことです。金利の面で考えると日本政策金融公庫（沖縄では「沖縄振興開発金融公庫」）で申し込むのがベストですが、公庫でも様々なプランがあります。公庫に創業融資の相談に行くと、担当者がプランを提示してくれますが、事前にどのようなプランがあるか、ご自身でもそれぞれのプランの条件や金利などを下調べして臨んだ方がより合ったプランを選択できると思います。また、民間の金融機関で借りるときは、通常のビジネスローンではなく、金利の低い「制度融資」を利用しましょう。
そして「借りられるだけ借りる」のではなく、「必要な額だけ借りる」というのが２つ目のポイントです。開業時は資金面での不安が大きいので、創業融資でマックスの額を借りようとする方も少なくありませんが、そのせいで毎月の返済額が膨らんでしまうとその後の経営に支障が出ます。しっかりとした返済計画やキャッシュフローも含めた事業計画を立てて、いくら借りればご自身のビジネスモデルを実現できるか？把握しておきましょう。
最後のポイントは、できるだけ担保や保証がない融資を選ぶことです。民間の金融機関で借りる場合は、経営者の不動産を抵当に入れて会社の資金を借りる「経営者保証」をつけることがほとんどですが、公庫では条件やプランによってはこの「経営者保証」を外すことができます。また、民間の金融機関でも、近年では担保や保証人に依存する融資ではなく、ビジネスモデルの将来性を評価する「事業性評価融資」へ転換しています。だから、創業融資の最大のポイントは、やはり「事業計画書」です。しっかりした事業計画を立てて、必要な金額だけ借りることで賢く創業融資を利用することができるのです。
